こんにちは、南三陸うたつ丸栄水産スタッフです。
最近、歌津町史を入手しました。
歌津(うたつ)は、当店が所在する地域です。旧・歌津町と、旧・志津川町が合併し、現在の南三陸町となりました。
自分の故郷でもある歌津町について、いろいろ知りたくなりました。
歌津町史は分厚いこと、8.5cmくらいの厚さがあります。
旧・歌津町の風土から、歴史から、産業から、方言まで、幅広く情報が掲載されています。
先週の週末に、冒頭の項目である、自然や動物についての項目を読みました。
歌津町史、面白いです。地元についてなのでなおさらですが、興味深く読んでいます。
初めて知ることも多々。
例えば、歌津では昭和初期のころまで牛の飼育はしていなかった、と書かれていました。(乳牛の本格的導入については昭和30年代以降だそうです。)馬はもっと昔の時代から飼われていた話は聞いたことがあったので、牛も古い時代から飼われていたイメージを勝手に持っていました。歌津内で牛の飼育がおくれた原因は、牛には角があるから怒ったら脅威になるという記述があり、なるほどたしかに、と妙に納得。
それから、植物でいえば、砂浜で見られる植物・ハマナス。私が小さいころからハマナスという名前で通っていて皆そう呼んでいましたが、歌津町史(昭和61年発行)には、ハマナシと書かれていました。インターネットで調べてみると、ハマナスは浜茄子とも書きますが、浜梨とも書くそうです。ハマナシは初耳でした。
そしてもう一つ書きたいことに、歌津では、石器や土器を使用したころから人が住んでいたとされています。出土品からそのことが想定される、と歌津町史より。
いろいろ勉強になりながら読み進めています。
個人的には、この大容量1500ページの町史を発行した当時の制作状況などにもとても興味があります。
情報を集めるにもたくさんの人の力が必要でしたでしょうし、これだけの大容量の本を画像や図表入りで製作するのは相当に大がかりで骨折りだったと思います。昭和61年当時の印刷業界の状況(使用している機械等)わかりませんが、その辺についても知りたくなってきました。
昭和61年に発行された歌津町史は、東日本大震災の津波で流出しました。私が手にした歌津町史は復刻版です。
ずしりと重みを感じながら読み進めています。