こんにちは、南三陸うたつ丸栄水産スタッフです。
この前、当地域(宮城県 南三陸)の方言についてのブログ記事を書いたことによって、ひとつ思い出したことがあります。
「あかい」という方言です。
当地域の「あかい」という方言。
赤いと同じ言い方をします、「あかい」。
「立派な」や「新しい」という意味なのだそうです。
たとえば「立派な服装」のことを、「あかい服装」と言ったりするようです。
厳密に言えば、ずうずう弁なので、「あかい」は「あげ」と訛ります。ちなみに、色が赤いのも同じく「あげ」と訛ります。
さて、この「あかい」という方言、(私個人的には)今現在は使われているのを聞いたことがありません。私は知らない方言でした。
ただ、数十年前は、少なくとも当地域では、たしかに使われていたようです。
当店にこんなエピソードがあります。
30~40年程前、当店のスタッフ数人がお出掛けをした時のこと。
あるスタッフが、黒光りする車を見つけ、「あげ車だ」(立派な車だ)と言ったところ、
別のスタッフが「なんだべ、どごにあれ赤い車だって。黒い車だべっちゃ」とツッコミを入れたという話があります。
※ツッコミを入れたスタッフも、「あかい(あげ)」=「立派な」という方言を知ったうえで、冗談で言ったのだろうというのは、私の予想です。
なぜ立派なことを「あかい」と言うのか、語源等は不明です。
普段はもう聞かない方言になっているので、こうやって書くことで残っていけばよいですね。
それにしても文字で書いてみると、濁点が多い方言だなと、つくづく感じますね。
客観的に自分のところの言葉を見たり聞いたりすると、その訛り具合に結構驚くものです。